昭和30年代の田舎の風景を覚えとってですか?
どこの家でも牛がおって田んぼを耕しよったですよのぉ。
糞尿は堆肥にして田んぼや畑に還元できるし、子牛が産まれりゃ市へ出して現金収入にもなりよった。
じいさんは牛のエサにする青草を刈りに行きよりました。
縁側の下にゃ金網を張ってコッコを飼いよったですよのぉ。昼間は庭に放してあって草やミミズをつついとりましたよのぉ。
ヤギがあぜ道に繋がれて草を食んどったりしよりましたよのぉ。(まるで「トトロ」の世界か・・・)
そう、昔から牛は主に草を食べよったんですよ!(ビックリマークをつけんでもええか・・・)
人間がよう食べん草を食べて、うまい牛肉や栄養豊富な牛乳を作ってくれるんよ。コッコは雑食じゃけぇ何でも食べます。
青草、野菜くず、果物、ヌカ、クズ米、昆虫、ミミズ、カエル・・・etc
ほいで毎日新鮮なたまごを産んでくれるんよ。
豚さんもしかりじゃ。
牛や豚や鶏がすごいのは、人間がよう食べられんものや消化できんものを自分の体で消化・吸収して肉やたまごや牛乳などの良質なたんぱく質を人間に提供してくれること。
それと、田んぼや畑ができん山ん中でも飼うことができるけぇ、農業の範囲を格段に広げてくれたことなんよ。
ところが、日本人の食生活が向上するとともにできるだけよぉけできるだけ安ぅ作らにゃいけんよぉになってしもおてから畜産が変わってしもぉたんよ。
狭い牛舎に何十頭何百頭も押し込め、穀物で作った高カロリーの配合飼料をたっぷり与えてできるだけ早ぅ肉にする。
ひと鶏舎で何十万羽もの鶏を運動できん狭いゲージに入れて、ただひたすらエサを食わして卵を産ませるだけ。
当然不健康なわけで、対策としてエサの中に抗生物質を入れたり様々な薬剤を投与することになります。
この抗生物質や薬剤は肉や卵や牛乳に残留してわしらが食べる危険もありますよのぉ。
元々草食動物の牛に、エサ代が安ぅあがるし栄養価もあるゆうて病死した動物までエサにしてしもぉたけぇ狂牛病(BSE)が発生してしもぉたんよ。
人間にも感染してしもぉて150人以上が死んどってじゃげな。
鳥インフルエンザの流行も、大規模養鶏が盛んになってきて遺伝的に近い鶏ばっかりになったゆぅのも原因のひとつらしいです。
いかに効率優先じゃゆぅても限度がありますよのぉ。
工場でテレビや車を作るのたぁ違うんじゃけぇのぉ。テレビにしても車にしても「儲けるための商品」なんじゃが、肉も卵も牛乳も「商品」であっても「食べ物」じゃけぇのぉ。
「食べ物」をテレビや車を作るんと同じ考えで作っちゃぁおかしゅうなりますよのぉ。
「安心して食べられる物」を生産者も消費者もよぉ考えにゃいけませんよのぉ。
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