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おやじの百姓徒然草 その7 “ムラは問う”に思う

今、中国新聞に連載されよる“ムラは問う”を読みよってですかいのぉ?

若いもんが出ていってしもぉて年寄りだけになってしもぉたムラ。
空家が目立ち、田んぼや畑は荒れてしもぉとるムラ。
残った年寄りも減ってきて、葬式どころか共同作業や話合いもままならんムラ。
そしてそこにかすかに差し込む光・・・
広島県内の中山間地の現実を地道に取材しよってんよ。

町から帰ってきて兼業農家をしよるわしも他人事たぁ思えず、我が事のよぉな気持ちで毎回読んどります。

そこで、ちょっとわしの集落を考えてみたんよ。
幸いそこまで高齢化は進んどらんけえ、講中で葬式もできるし「とんど」の準備もできるし、町内一斉清掃もみんな総出でやりよります。
安芸高田市の中じゃぁまだまだ恵まれとる集落じゃろぅのぉ。
ほいじゃが、農業だけをとってみたら先は見えんのがホンマのところです。
約50世帯のうち三分の二で販売用の米や野菜を作りよってんじゃが、そのうちの約8割は60代以上なんよ。
あと20年たったら残りの2割(7~8人)で今の田んぼや畑を守りせにゃぁいけんことになる。定年で何人か帰ってきたとしても、一人当たりにしたら今の倍以上の面積になってしまうんよ。
そりゃまず無理じゃろぉのぉ。
荒れ放題の田んぼや畑が広がる光景が、嫌でも浮かんでくるんよ。
新聞に出とった現実がここの集落にもいずれやってくるゆぅことじゃろぉのぉ。

「過疎集落」→「限界集落」→「消滅集落」

えっと考えとぅはないんじゃが、こ
れが現実じゃけぇ真正面から向き合わにゃいけん問題よぉのぉ。

確かに日本の農業や自給率も大事なんじゃが、田舎に住んどるもんとしちゃぁ、自分や家族の将来や自分が住んどる集落の将来のほぉがよっぽど心配なんが本音なんよ。
米を作って農協に出しても農薬や肥料代や機械代を引いたらなんぼも残らんし、
畑で野菜を作っても規格が細かいし量がまとまらにゃぁ出荷もできん。
これじゃぁ農業に身が入らんはずよのぉ。
せいぜい町におる子供や孫のために作って送るくらいのことしか楽しみがないんが現実じゃろぉ。
せっかく何十年と田んぼや畑を耕してきて、技術はあっても発揮する場がなぁのはもったいない話よのぉ。

その点で注目したいのが「産直市」なんよ。

吉田町山手の54号線沿いにゃ「ふれあいたかた産直市」ゆぅ大けなんがあって賑おうとります。うちの近所のおじいさんも小遣い稼ぎにせっせと持って行きよってです。その他にもあちこちで地元の人がやりよってですよのぉ。
ふれあい

(写真 ふれあいたかた産直市 安芸高田市WEBサイトより )

わしが考えるに、今からの田舎(の農業)を元気にしていくキーワードは

「生産者と消費者の距離」

じゃぁなぁかと思います。わざわざガソリン使ぅてトラックで広島まで持って行かんでもええじゃないですか。地元にも消費者はよおけおってんじゃけぇ。
わざわざ外国産の薬のかかった野菜を買わんでもええじゃないですか。近くのおばあちゃんが作った安全でおいしい旬の野菜があるんじゃけぇ。

作った人が直接消費者に販売すりゃ、いらん手数料を農協に払わんでもええし、何より食べた人からの「ありゃ、おいしかったよ~!」の言葉はホンマにうれしいもんなんよ。
生産者の人から直接買やぁ、これだけ安心なこたぁなぁですよのぉ。
農家の人が自家用にと農薬もやらずに作ったのを分けてもらうんですけぇのぉ。

問題はどう双方をうまくコーディネイトするか。
生産者は趣味じゃのぉて生活がかかっとりますし、当然消費者の理解もなけらにゃぁいけんしのぉ。

わしゃぁ年を拾ぉても楽しんで百姓をしたいけぇ、この「顔の見える関係」を積み重ねていくためにせっせとコッコの世話や米作りをやりよります。

参考URL中国新聞社「ムラは問う」
参考URLふれあいたかた産直市オフィシャルサイト

(文 くんちゃんおやじ)



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