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おやじの百姓徒然草 その9 「時間水」

大型連休もようやく終ったんじゃが、高速道路は渋滞し、行楽地は人でごったがえしたみたいですのぉ。
わしゃぁ毎日、田植えの準備と大工仕事でええ汗流してうまいビール・・・じゃなかった発泡酒を飲んどりました。

tubame

この時期、どっこの田んぼも代かきするのにたっぷり水をあてとってですよのぉ。
今年の冬は雪が少なかったけぇ水不足を心配しとったんじゃが、幸いにええ時に雨が降ってくれたりして助かっとります。 滋賀県のブログ仲間の話を聞きゃぁ、水が少のぉて自分の田んぼにあてよった谷水を盗られた言うとっちゃったんよ。 “我さえ良けりゃええ”たぁ寂しい話よのぉ。

ここら辺じゃ昔、「時間水」ゅうんがありよったんよ。 水不足で山から流れてくる谷水が少ない年、 24時間を、水利権を持っとる家の数とその戸別の田んぼの面積を加味して時間を割り当てて、少ない水をみんなに平等に割り振りする方法なんよ。 それぞれの家の名前と時間を書いた札と時計がいっしょにまわってきて、夜中だろぉが明け方だろぉが、その時間になったら親父が溝をせき止めに行ってワガタの田んぼに水をあてよったのを覚えとります。
昼間にあたった家と夜中にあたった家じゃ不公平ではあるんじゃが、平等に限られた水を分け合うためにゃぁええ方法よぉのぉ。

その頃ぁ、「自分の田んぼさえ米ができりゃぁええ」たぁ考えよらんで、「そこそこでもみんなの田んぼで収穫せにゃぁ」と考えよったんじゃろぉのぉ。 「相互扶助」や「助け合い」の精神は田舎でもだんだんのぉなってきてしもぉて、しだいに「個」を重視する生活になってしもおたんじゃが、 この「時間水」の精神は忘れちゃぁいけんと思うんよ。 ゴミのポイ捨ても、札束で外国の食糧を買い漁ったりするんも同じレベルじゃなぁかのぉ。 みんなが自分さえ良けりゃぁええと思いよったら、いつか地球が人間の住めん星になってしまうんじゃなぁかいのぉ・・・

(文 くんちゃんオヤジ)


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コメント

わしも手伝いに1日しか帰らずにお袋の逆鱗に触れました。
ゆるせよ。お袋。息子も何かと忙しいのだ。
わしのところは高宮なんじゃが、フツーに水はあったのぅ。
わしが知らんだけかもしれんのじゃが。

自分は美土里町ですが、この連休に実家の農作業の手伝いに帰省しました。
自分の地区は比較的水があるようですが、昨年に比べると少ないので親父は早い段階から田んぼに水を入れていたようです。

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