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はるめの目 第3話 【霧笛荘夜話】

4月は学校の先生の異動なぞがあって心身ともに疲弊したうちです。そんなうちが4月からずーーーっと心惹かれた本は

【霧笛荘夜話】(むてきそうやわ)-浅田次郎作-¥580

むてきそうわや

霧笛ゆうたら霧で前がみえん時、お船が無事行き来できるようにならす音らしいです。 港の霧ゆうもんは経験ありませんが・・・山霧ならよう知っとります 。ここ安芸高田も霧深い里。特に夜は前は見えんし、右も左もわからんなるし、”うちはどこ?!”ってなりますが、また幻想的な気分にさせてくれるんも、霧 朝霧の中にお日様の光がすーーっと見える時は不思議な感覚になります。

さて、このお話7つの短編が1つの物語を構成しております。
タイトル通り”霧笛荘”を巡る人々の物語っつーーーか住んでた人のお話じゃね
*港の見える部屋・・・・無気力なホステス千秋の物語
*鏡のある部屋・・・・裕福な社長夫人を捨ててあえてここに住むホステス美貌の眉子の物語
*朝日のあたる部屋・・・人情にあついゆえに人の罪をかぶっちまうチンピラ鉄の物語
*瑠璃色の部屋・・・ミュージシャン志望の四郎の物語。
*花の咲く部屋・・・自称女性を愛する女性カオルの物語。本当は誰も愛せないカオル。
*マドロスの部屋・・・終戦で死にそびれた特攻隊員園部の物語
*ぬくもりの部屋・・・管理人太太自身の物語

そう・・・霧笛荘には全部で7つのお部屋があって、7人7様の物語があった(過去形) 今、霧笛荘におるんは管理人の老婆太太だけ。この霧笛荘・・本文から引用すると「暗い運河のほとりに、その奇妙な意匠の建物はあった。 いったいいつの時代の物なのか、瘡のように生い茂った蔓が壁を被い、屋根瓦のあちこちには雑草が萌えている。 玄関は色のくすんだタイルと、建物自身の重みですっかり歪んでしまった古煉瓦で囲われ、そのきわに丸い中国風の儒子窓が、ぼんやりと灯をともしていた。そのほかにあかりの見える窓はない」 東洋趣味の外国人貿易商が建てた建物らしい。そしてこの霧笛荘を訪れた人を迎える老婆 灰色のホウをまとい長い黒髪・真っ赤な口紅に纏足の太太 彼女はこう言う
「どの部屋も空いているから、ひとっとおり見て気に入ったのを使えばいい。見ての通り酔狂な男の建てたものだからどれもなかなか凝っていて……大丈夫、事情は聞ぎゃしない。そんなことどうだっていいさ。あんたのその鞄の中味が、札束だろうと生首だろうと、あたしの知ったこっちゃない……おいで、ひと部屋ずつ見せてあげよう」

こうしてこの物語は始まる。主人公たちは無一文で偏屈で行き場がないまま、ここ霧笛荘にたどりついた。そんな人々。 一見不幸せに見える人々じゃけども、ちっぽけじゃけど幸せを見つけてゆくんよ。そりゃ彼らの人生が毎日幸せばっかりじゃないけども、たとい一日でも”幸せじゃ”って思える日があったらそれでもええんじゃないか?! そう作者はうちら読み手に言うとるように感じました。

幸せってなんじゃろ?!

こっからはうちのイメージがかなり入ります。
お話の舞台はおそらく横浜、時代は昭和の高度経済成長から平成のバブルの頃。ほいで老婆が今語る時代は平成(つーーーたら老婆は80歳くらいか?!)。 ただ・・・横浜ゆうたらせいぜい煉瓦街と異人館なぞ観光地しかしらんうちは上海の裏通りを思い出したんよね。 車なぞ通れん狭い通りに雑多な人々。建物もおそらく戦前のもんじゃった・・・埃っぽくってカビっぽくって。

作者は前編通して「湿っぽい」を強調します。じゃが、カンカン照りのお日様の当たる部分もお話にはあります。 ここで真夏を思い出してみてほしいんじゃが・・・カンカン照りのまぶしい光がありゃあるほど陰がホッとするじゃろ?!
陰があるから光がある。
光があるから陰がある。
ようは人生・・・・ええことばっかりもないし、悪いコトばっかりもない そういうコトじゃと作者は言うとるように思いました。

ラストに地上げ屋さんが出てくるんじゃが・・・
いくらお金を積んでも幸せちゅうもんは買えん それをこの物語の主人公たちは言います。
この本のええところは7つの短編がそれぞれ独立して、1話完結しとってそれが7つ集まってまた一つの物語になっとるゆうーートコです。 長編は苦手、本は苦手、活字は苦手ちゅう人でも、ゆっくり自分のペースで読めるコトです。 うちは実は昼寝しいしい読みました。ほいで・・・文庫の解説にゃ”オルゴールの音が似合う”とありましたが、うちはバイオリンのソロが似合う思いました。読み手によって、その音は胡弓かもしれんし歌かもしれんのじゃが、この本はどことなく音楽が聞こえてくるような本じゃったんよ

ちなみにここでも買えます↓http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032046654&Action_id=121&Sza_id=C0

(文 はるめ)


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コメント

>はるめ
元気が出てきたようじゃのぅ。
まぁボチボチ無理せんようにがんばりんさいよ。

>かしら
ありゃぁ?今日はおうちで主婦ですか?
しばもちの皮をうぐ(はがす)のを手伝いましょうかぃのぅ?
(何のことかとお思いの方はこちらをどーぞ)
http://blog.livedoor.jp/posifit/archives/51061366.html

はるめすぁーん。。 いつでもきてーや。おじさんのようなおばさんがえっとおります。
すぐ仲間になれます(どういう意味じゃ)

るーと君・・・経過年数は わざわざ書く必要ありません!!

>かしら
えー。隣の芝生は真っ青にみえるものです。
うちも色々あるのですよ。
わしにいわせりゃ30年も過ぎてセーラー服の似合うかしらは羨ましいかぎりですが。。

>はるめ
えーー隣の芝生は真っ青にみえるものです。

何が幸せかは三途の川を渡るまでは判らんのじゃなかろうかのぅ。

幸せってなんじゃろ?!   ???

はるめすぁーーん。

それって 一番は たぶん今のroot家でしょう

それと こうやって 毎日たわいもないブログかいたり コメしたりしている 私達でしょうてぇ・・・

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